「自然豊かな場所で、のびのびと暮らしたい」「今の生活を見直して、新しい働き方を探したい」――そんな想いから、四国への移住を検討する人が年々増えています。
とはいえ、いきなりの移住はハードルが高いと感じている方も多いはず。
そんな方にぴったりなのが、実際の暮らしを体験できる『移住体験ツアー』です。
四国では、徳島・香川・愛媛・高知の各地で、地域の魅力を存分に感じられるツアーが続々と開催されています。
このページでは、過去に行われたツアーの事例やエリアごとの特色、参加方法や補助制度、そしてリアルな体験談まで詳しくご紹介します。
四国の移住体験ツアーとは?その魅力と特徴
四国の移住体験ツアーとは、徳島・香川・愛媛・高知の各地域が主催する「実際に住んでみるような滞在」を通じて、将来の移住を検討する人に地域の暮らしや仕事、自然環境などをリアルに体感してもらうプログラムです。
1日だけの見学型から、1週間以上滞在できる滞在型まで、ツアーの内容は多種多様。
主催は自治体や地域おこし協力隊、NPO法人などで、地域ごとの特色を活かしたユニークな内容が魅力です。
最大の特徴は、「観光」ではなく「生活体験」であるという点です。
参加者は、地元の人々との交流や空き家見学、地場産業の体験、学校や医療機関の視察などを通して、移住後の生活を具体的にイメージできます。
さらに、四国の移住体験ツアーでは参加費の一部を助成する制度が用意されている場合もあり、気軽に参加しやすいのも魅力です。たとえば交通費の一部補助、宿泊費無料、現地での食事付きなど、コスト面でもサポートが充実しています。
また、四国各地ではUターン・Iターン者の受け入れ体制が年々整備されており、移住に対するハードルが年々低くなっています。
四国の各地域が誇る温かい人間関係や豊かな自然環境、のんびりとした時間の流れを、ぜひ体感してみてください。
【エリア別】四国で過去に実施された移住体験ツアーまとめ
四国では、徳島県・香川県・愛媛県・高知県の各自治体や団体が、移住希望者向けにさまざまな体験ツアーを開催してきました。
それぞれの地域には独自の文化や暮らし方があり、移住体験ツアーでは「住む」視点からその魅力を深く知ることができます。
以下では、過去に実施されたツアーをエリア別にまとめてご紹介します。
今後も再開や類似プログラムが企画される可能性がありますので、気になるエリアはぜひ情報をチェックしてみてください。
徳島県
徳島県では、特に神山町や美馬市を中心に、「神山町サテライトオフィス移住体験ツアー」など地域とのつながりを感じられるツアーが多く開催されました。
神山町サテライトオフィス移住体験ツアー
IT企業のサテライトオフィス見学やリモートワーク環境の視察に加え、地元住民との交流会や農作業体験なども実施。移住後の働き方に重点を置いた内容が特徴です。
また、美馬市では空き家バンクの現地案内や子育て世代向けの支援制度の説明など、暮らしに密着した体験が組み込まれたツアーが好評でした。
香川県
香川県では、「小豆島での田舎暮らし体験ツアー」など瀬戸内の島々や高松市を舞台にした移住体験が開催されました。
小豆島での田舎暮らし体験ツアー
オリーブ農園での作業体験や地元スーパーでの買い物など、実際の生活に近い体験が中心。移住希望者にとって、島の暮らしをリアルに感じられる貴重な機会となっています。
また、都市部に近い高松市では、「高松市移住体験セミナー&現地ツアー」が実施され、市街地と自然が調和した暮らしの魅力を紹介するプログラムが組まれました。
愛媛県
愛媛県では、「内子町暮らし体験モニターツアー」など地域ぐるみの温かい受け入れ体制が特徴のツアーが人気です。
内子町暮らし体験モニターツアー
古民家での宿泊や商店街での買い物体験、さらには移住者との座談会などが行われ、地域コミュニティとの関わりを重視した内容が好評でした。
また、西条市では「働きながら暮らすツアー」として、製造業や農業の現場を見学しつつ、地域に根ざした仕事探しのきっかけを提供するツアーも開催されました。
高知県
高知県では、「いの町まちごと体験ツアー」など山間部から海辺の町まで多彩な移住体験が行われました。
いの町まちごと体験ツアー
森林の中での暮らしや水源の町の魅力を体感できるプログラムが用意され、実際に移住したい人から高い評価を得ています。
また、「土佐清水市スローライフ体験ツアー」では、地元の食文化や漁業体験を通じて、ゆったりとした時間の流れを感じられる内容となっており、都市部からの移住を検討する人に人気を博しました。
移住体験ツアーの参加方法と申し込みの流れ
移住を本格的に考えるうえで、実際の地域を自分の目で見て、空気を感じることはとても大切です。
そんな「暮らしのリアル」を体験できるのが移住体験ツアー。
しかし、「どうやって参加するの?」「誰でも申し込めるの?」と疑問を抱く方も少なくありません。
ここでは、移住体験ツアーの基本的な参加方法と、申し込みの流れについてわかりやすくご紹介します。
1. ツアー情報を探す
まずは、自分の関心のある地域の移住体験ツアー情報を探しましょう。主な情報収集の方法は以下の通りです。
- 地方自治体の移住・定住支援サイト
- 各県や市町村の公式ホームページ
- 民間の移住支援サービスサイト(例:JOIN(移住交流推進機構)、ふるさと回帰支援センターなど)
- SNSや移住支援団体のイベントカレンダー
特に四国地方の場合、県や市町村単位で移住ツアーが随時企画されているため、こまめに公式情報をチェックするのがおすすめです。
2. 申し込みフォームやメールでエントリー
参加したいツアーが見つかったら、指定の方法で申し込みましょう。
通常は、公式サイトの「参加申し込みフォーム」や「メール申請」、「電話予約」などの手段が用意されています。
申し込み時に求められる情報の例
- 氏名、年齢、住所
- 現在の職業や家族構成
- 移住の関心度(例:すぐに移住したい、ゆくゆくは検討中など)
- ツアーで特に知りたいことや聞きたいこと
場合によっては、簡単な参加動機やアンケートの記入が求められることもあります。
3. 参加確定後の連絡と準備
申し込みが完了すると、主催者から「参加確定の連絡」または「抽選結果の案内」が届きます(人気ツアーは応募者多数で抽選になることも)。
その後、具体的な行程表や持ち物の案内、集合場所などの情報が送られてきます。
参加に向けた準備のポイント
- 宿泊がある場合は泊数や持ち物の確認
- 農作業やフィールドワークがあるなら動きやすい服装を用意
- 天候による変更に備え、雨具や防寒具もチェック
交通費や宿泊費が自己負担か、補助されるかも事前に確認しておくことが重要です。
4. 実際にツアーに参加
いよいよツアー当日。現地集合・現地解散が基本のスタイルですが、地域によっては最寄り駅からの送迎が用意されているケースもあります。
ツアー内容はエリアによって多彩で、以下のようなプログラムが組まれています。
- 地元住民との交流会
- 空き家見学や住宅相談会
- 地元企業の職場見学
- 地元グルメや観光スポットの体験
単なる観光とは異なり、「暮らしを知る」ことが主目的なので、気になる点は積極的に質問しましょう。
5. ツアー後のアンケートや移住相談
多くのツアーでは終了後にアンケートの記入や、個別相談会が実施されます。
ここでは、「もう少し詳しく知りたい」「移住後の支援制度を確認したい」といったリアルな声に行政や地域の担当者が応えてくれます。
希望者には、後日移住サポート窓口を紹介してくれたり、住居や就職に関する資料が提供されることも。ツアー参加後のフォローアップも、移住成功への大切なステップです。
6. 次につなげるアクションを考える
ツアーに参加したからといって、すぐに移住を決断する必要はありません。
ただ、「もう一度行ってみたい」「次は他の季節を見てみたい」という場合は、再訪やお試し移住(数週間から数か月間の仮住まい)を検討するのも一つの方法です。
移住支援制度や補助金を活用しよう
移住を検討するうえで、費用や就職、住居に関する不安は避けられません。
とくに初めての土地に移る場合は、生活基盤を整えるまでの負担が大きく感じられるものです。
そこで心強い味方となるのが、「移住支援制度」や「補助金制度」の活用です。
政府や地方自治体では、移住希望者に向けてさまざまな支援策を整備しています。
正しく情報を収集し、条件を満たす制度を上手に活用すれば、費用面だけでなく心理的なハードルも大きく下げることができます。
国の移住支援制度:最大100万円の支援も
現在、国が主導する「移住支援金制度」は、都市部(東京23区)から地方へ移住して、就職・起業・テレワークなどに取り組む人を対象とした支援です。
例えば、下記のような内容が支給対象となります。
- 単身の場合:最大60万円
- 2人以上の世帯:最大100万円
- 子育て世帯は加算(例:子ども1人につき最大30万円など)
- 地域で紹介される仕事への就業、または特定要件を満たす起業を行う場合に適用
この制度は全国の市町村で実施されていますが、地域によって支給条件や金額の詳細が異なるため、必ず移住希望先の自治体に問い合わせることが大切です。
自治体独自の移住補助制度にも注目
各地方自治体でも、地域ごとの特色にあわせた移住支援制度を実施しています。
たとえば、以下のような支援があります。
住宅取得・リフォーム費用の一部補助
空き家バンクを活用し、空き家をリフォームする際の補助金を支給。
就農・就業支援
農業を始める人向けの研修費用や設備導入の補助金。
子育て支援や医療費助成
子どもの医療費無償化、保育料補助、出産祝い金の支給など。
交通費やお試し移住費用の補助
移住体験ツアーの参加費や、移住前のお試し住宅利用に対する交通・宿泊費補助。
四国エリアのように人口減少や若年層の定着に力を入れている地域では、こうした制度が充実している傾向があります。
支援を受けるための注意点と準備
移住支援金や補助制度を活用するには、いくつかのポイントを事前に確認しておく必要があります。
対象地域・対象者を確認する
市町村ごとに制度の条件が異なるため、「どの制度が、誰を対象としているのか」を必ず調べましょう。
移住前の申請が必要な場合もある
補助金によっては、移住前の事前登録や申請が必須となるケースがあります。移住後に気づいても手遅れになることがあるため注意が必要です。
必要書類や条件を事前に確認
本人確認書類、住民票、収入証明、住宅契約書などが必要になる場合があります。申請条件(例:◯年以上住む、就職先の条件など)も要確認です。
相談窓口を積極的に活用する
自治体の「移住・定住支援センター」や「ふるさと回帰支援センター」では、制度の詳細案内や申請サポートを受けることができます。
移住体験ツアーで制度についての説明を受けられることも
多くの移住体験ツアーでは、参加者向けに「支援制度に関する個別説明会」や「相談ブース」が設けられています。
役場の担当者や、実際に制度を活用して移住した先輩移住者からのリアルな話を聞くチャンスでもあります。
移住を検討中の方は、こうした機会を通じて具体的な支援内容や条件を把握し、無理のない移住計画を立てましょう。
【体験談】四国の移住体験ツアーに参加した人の声
実際に四国の移住体験ツアーに参加した方々の声は、これから参加を検討している人にとって非常に参考になります。
ここでは、年代や職業、ライフスタイルの異なる参加者の体験談を紹介し、それぞれがどのように「移住のリアル」を体感したのかをご紹介します。
30代夫婦・大阪から高知県へ「自然に囲まれた子育て環境に感動」
移住を考えたのは子どもが生まれてから。
大阪の都会的な暮らしは便利でしたが、自然の中でのびのびと育ってほしいという気持ちが強くなりました」と語るのは、大阪から高知県の移住体験ツアーに参加した30代の夫婦。
ツアーでは実際に空き家バンクに登録されている家を見学したり、現地の保育園や小学校を訪問したりするプログラムがあり、「教育や医療が思っていたより充実していて安心した」とのこと。
地域住民との座談会では、地元の人々の温かさに触れ、「ここならやっていけそう」と思えたのが決め手だったそうです。
40代女性・単身で香川県へ「第二の人生にちょうどいい場所」
長年東京で会社勤めをしていた40代の女性は、「忙しさに追われる生活から抜け出したくて、地方移住に興味を持った」と話します。
香川県の体験ツアーでは、瀬戸内海に面した静かな町を訪問し、古民家の再生プロジェクトや地域のアート活動に参加。
「単身でも楽しめる暮らしがあることに気づいた」と話し、今ではリモートワークと地域ボランティアを両立する日々を送っているそうです。
「無理なく、自分のペースで暮らせる場所を見つけられました」と語る笑顔が印象的でした。
20代男性・ITエンジニア・徳島県で「テレワークと自然の融合」
コロナ禍をきっかけにリモートワークが定着し、自由な働き方を求めて徳島県の移住体験ツアーに参加したという20代のITエンジニアの男性。
訪れたのは、サテライトオフィス誘致に積極的な神山町。
「ネット環境がしっかりしていたことにまず驚きました。空き家を活用したシェアハウスや、町に点在するカフェでの作業環境も快適」とのことで、「都市にいなくても仕事ができる実感が得られた」と話します。
「都市と田舎、どちらかを選ぶのではなく、“融合”が可能だという気づきを得られたのが最大の収穫でした」と語っています。
まとめ|移住体験ツアーで「四国らしい暮らし」を見つけよう
四国の移住体験ツアーは、単なる観光とは異なり、「暮らし」に焦点を当てた貴重な体験の場です。
温暖な気候、ゆったりとした時間の流れ、豊かな自然と共にある生活、そして地域コミュニティの温かさ――これらは、実際に現地を訪れて初めて実感できる「四国らしさ」です。
高知の一次産業に触れたり、香川でアートと暮らしが融合する地域を訪ねたり、徳島でITと田舎暮らしの両立に可能性を見出したり、愛媛で海と山の恵みを体感したりと、四国の各地には個性豊かな魅力が詰まっています。
「今の暮らしを少し変えたい」「もっと自分らしく生きたい」と感じているなら、ぜひ四国の移住体験ツアーに参加してみてください。
きっと、あなたの理想とする新しい暮らしのヒントが見つかるはずです。

